江戸時代後期、菅江真澄という大旅行家がいた。東北地方や北海道を歩き、76歳で亡くなるまでの40数年間を旅した人物である。その彼が長く暮らしたのが秋田県。その彼の足跡をたどり、男鹿半島にやってきた。私は37年前に徒歩旅行で半島周遊をして以来であるが、そのときの地元の方の親切ぶりに感動した覚えがある。曲がりくねった道を何度が間違えながら突端の入道崎に着くと、茫漠たる海が待っていた。菅江真澄もこの大景観を前にして、離れがたい魅力を感じたに違いない。
写真家。コマーシャルフォトをはじめ、国内の山岳およびカナダ・ロッキー山脈、スイス等の山岳写真、パラオ諸島等の海洋写真を手がけている。日本山岳写真協会理事、日本写真家協会会員、日本旅行作家協会会員。
愛そのものになる
「世界が平和でありますように」「世界人類が愛でありますよう」の祈り・・・
本当にそういう世界が訪れるのでしょうか?
自身が見えている世界(現実)は愛がない、平和でない現実に見えています。
そして、自身が完璧でないのに、人に対して批判したり非難したり裁いたりします。また、あの人は愛がないといって実は、相手を裁いて、さらに裁いて、愛のない現実を強固に作り続けて行っています。本当は人や世間に問題があるのではなく、自分の見える世界や人がどうしてそのように見えるのか、思えるのかが問題です。そして、自分の内面を変えることや自分が変わることでしか人や現実は変えられないのです。
世界が平和で人類が愛であるには、まず自分自身が平安であり、自分を愛し、愛になることから始まります。完璧な人間はいないと思います。だから、愛そのものになると決心して、日々一歩一歩、外的反応や固定観念などから心を解放させてゆき、本当の自分に還っていくことだと思います。
愛は好き嫌いも善悪も良い悪いも正誤も美醜も光と影も関係なく、全ての全て。愛は愛でないものをも優しく包み込み、裁かない。……そして、祈りが通じてゆくのではないでしょうか。
ピュアーライフ副社長 高澤清司
※毎月本社で高澤副社長による「考え方講座」を開催しています。
第15回 − 「いただきます!」は 感謝のことば −
情緒的な健康、つまり心の健康には「感謝すること」が大切だという。「いただきま〜す」このことばが私たちの食卓から遠のいていっています。飽食の時代にあって、食の大切さが人々の心の中で薄れてきています。これまで日本人の生活習慣の中で、「いただきます」のことばの中に温め続けてきた"心"とは何だったのでしょうか。
その語源は「頂」「戴」―、頂上、頭のうえのもの、頭に載っているものを指しているといいます。秋祭りや豊作祭りなどで、祭壇や頭上に飾った五穀、餅や果物を祭りに加わった人たちが「頂く」― ここから「いただきます」は誕生したとされています。自然の厳しい営みの中で、大地に向かい、汗を流しながら、五穀をはじめ「食」を育んでくれた方々―農業に従事する人たち―への感謝。あわせて大きな息づかいの中で「食」を生み出してくれた自然、大地そのものへの感謝。こうした「感謝の心」が「いただきます」ということばとなって、日本の食文化の1ページを形づくられたのではないでしょうか。
常に肝に銘じておきたいものです。
(記 中川晃吉)
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