

日本の蘇り
繫(つな)がりの恢復(かいふく)(二)
代表取締役社長 菅家一比古
前号では日本共同体の絆について述べた。人と人との絆、人と家庭との絆、人と社会との絆。絆の力の源泉は「縁」を感じる心にあると言ってよい。誕生は母の小さき身体を大いなるものが通過した現象を言う。母は私を選んで生まれて来た我が子を見つめながら、そこに深い機縁、因縁を感じ取っていくのである。したがって、縁社会と言われる日本共同体の絆の中心にあるものは「母ごころ」そのものであろう。母性の豊かさは「絆」の強さをもたらし、「縁」の深さをもたらす。
「袖触れ合うも他生(たしょう)の縁」と言うことばもあるように縁社会は身近な人々を大切にしようとするし、出会いに意義を見出そうとする。そこに結びと繫がりが実現し、生成発展が行われる。日本の本来の国力は実にここにあると言っても良い。仕事柄、地方出張が多い。したがって、電車の旅も頻繁だ。車窓から外の景色を眺めていると墓地の多さに驚かされる。山を削り、丘を削り、墓地がある。東京八王子や多摩地区も霊園があまりにも多い。東京近郊で霊園が多いのはどうしてか。それは地方から出て来た人々が家庭を持つことにより、核家族化したためである。そして、死んでも実家のあるふる里の○○家先祖累代の墓に入らず、自分たちの墓を持つようになった。「核家族」の核と言えば、実は「コア」である。しかし現在の家族の姿に核(コア)はない。言うなれば、「分裂家族」と言うものだ。
先ほどの墓の話に戻ろう。現在(いま)、大きな問題が起きていると言う。この新興の霊園に無縁仏化した墓が増大しているのだ。子の無い家庭や少子化が進んでいるため、墓の面倒を見る者がいないという。これでは亡くなった人々の鎮魂や霊魂祀(みたままつ)りはできない。死者の霊は一挙に不安定となり、親族や縁者に頼り憑(よ)ってくる。それが家庭不和をもたらす原因となり夫婦関係や子供に悪影響を及ぼす。このリスクはあまりにも大きい。日本の本来の底力は、先祖や死者、そして鎮守の森の産土(うぶすな)神、氏神の祭祀等の鎮魂システムにある。神との繫がり、ご先祖との繫がりを確認してこそ、人々の心は安心し鎮魂される。現在この鎮魂システムが家庭から消滅し、それによって家庭から社会までもが揺らぎ、乱れ始めたのである。
ここ十年近く、自殺者の数は三万人を優に超えている。しかし、これはあくまでも表向きの数字である。心不全、事故死の中に多くの自殺者がおり、その数をいれるとかなりの数に膨れるという。ベトナム戦争十五年間での米兵の死者は約五万人である。地雷も、機銃掃射もなく、ミサイルも砲弾も飛んで来ないこの日本で、毎年ベトナム戦争の戦死者数に迫る人々が自らの手で尊い生命を絶っている。日本は実は自殺大国であり、先進国の中でその数は第一位なのである。
これは戦後の占領政策による著しい社会変化のため、日本の伝統文化、生活文化、日本精神の崩壊が招いた結果である。
次回につづく。

プラスとマイナス
二元論の思考を超える
副会長:髙澤淸司
多くの人は、失敗の人生・つらい人生を嫌い、成功の人生・楽しい人生を望みます。とはいえ、何事も思い通りにいくとは限らないのが世の常。想定外の出来事がしばしば起こり、はがゆい思いで人生を送っている人も多いのではないでしょうか?
しかし、今一度立ち止まり考えてみてください。これまで、失敗、損失、辛いと感じたマイナスの出来事を乗り越えた先には、成功や利益、楽しさなど、プラスの出来事もあったはずです。つまり、私達の人生において、プラスとマイナスは表裏一体。磁石や電池に必ずプラスとマイナスがあるように、どちらか片方だけが存在することはないのです。失敗の裏には必ず成功がセットになっていると、信じることが大切なのです。
二十一世紀になった今、そろそろこの二元論の世界から脱皮し超えてゆく時が来ているようです。私達の中にある、好き嫌い、善と悪、優越感と劣等感、成功と失敗、プラスとマイナス等。二元論的価値観を捨て、これまでの判断基準の檻(おり)から抜け出し、思考を自由に解き放しましょう。
何事も二元論で判断せず、花を愛でるように、あるがままに物事や人を受け入れた時、人生は自由に楽しく、軽やかになってくるのです。
※トゥルー/真実の

「富士登山は酸素をお供に」
講師:赤須通範
青く澄み渡る空に、美しい稜線を描く霊峰富士。お正月も間もなくですが、年明けて眺める富士は、格別の神々しさです。山開きには間がありますが、今回は富士登山にまつわる、酸素(高山病)のお話をします。
高山病とは、気圧の低い高地で酸素が欠乏するために引き起こされる症状。気圧が下がると空気が薄くなるといいますが、これは酸素分圧(体積あたりの酸素量)が少なくなるため。これに伴い体内の酸素分圧も低下し、標高3776メートルの富士山頂では、平地の約半分にまで減少します。呼吸が荒くなり、心拍数が上がるのも、より酸素を取り込もうとする、代謝機能の現れなのです。
当然、富士山でも高山病にかかる人がでてきます。起こりうる症状は、息切れ、頭痛、食欲不振、不眠、吐き気、脱力感、眠気、脱水などなど。これを防ぐには、前日十分に睡眠をとり、体調を整えておくことが大切。また、少しずつ高地の酸素濃度に順応するためにも、無理せずゆっくり、一定のペースで登るよう心掛けましょう。
毎年8月15日、頂上のお祭りに合わせて、ピュアーライフの選抜社員も富士山に登っています。セルピュアをしっかり飲んでいるおかげで、全員元気。イギリスのベテラン登山家も、エベレストにセルピュアを持参したと聞きます。富士登山の時には、皆様もセルピュアの準備をお忘れのないように。
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